みなさんビールは好きですか?好きな人なら色々と好きな銘柄があるのではないかと思います。「サッポロ黒ラベル」「プレミアムモルツ」「アサヒスッパードゥライ⤴」などなど。
私は「バドワイザー」が一番好きです。
ちなみに、今あげたビールは、ラガービールと言われるものです。「ラガー酵母」によって作られるそうです。一方で、エールビールと言われるビールがあります。これは、「エール酵母」によって作られており、フルーティーで香りが高く、味わい深いのが特徴です。
エールビールで日本で一番有名なビールと聞いたら「よなよなエール」ではないでしょうか。コンビニにも結構置いていますしね。
今回はこの「よなよなエール」を作っているヤッホーブルーイング社の井出さんが書かれた「ぷしゅ よなよなエールがお世話になります」について書いていきます。
① なぜこの本について書こうと思ったのか
② 話の内容
- 大体のあらすじ
- 井出さんの中の哲学
- チームの極意
③ 小学校教員としてどのように考えたか
① なぜこの本について書こうと思ったのか
なんとなくkindleのセール見てたら、くそほど安くなってからなんとなく
私自身ビールは好きなので、コンビニのビールのコーナーはよくチェックするのですが、私の好きな「バドワイザー」の横に大体あるんですよね、エールビール。「よなよなエール」やら「水曜日のねこ」やら。変わったネーミングやなーとは思っていて、さらにそれを作っている会社は、
「ヤッホーブルーイング」...
一体どんな会社なのだろうか…と気にはなっていました。
昨日、kindleでこの本がたまたま安くなっていて、目に付きそれで購入しました。
最初は暇つぶし程度に読んでいたのですが、読み進めていくうちに、これは面白いと。
何が面白いって筆者の井出さんの人柄がとても人間味にあふれていて、魅力的なんです。しかも、この内容は業種は違えど、小学校教師としても生かせそうだなという部分もたくさんあり、読んだうえで、記事にしようと思いました。
② 話の内容
- 大体のあらすじ
この本は、井出さんがかの有名な星野リゾートの星野さんと出会い、ヤッホーブルーイング社に入社してからのさまざまな出来事が描かれています。
最初は地ビールブームで勢いがあったヤッホーブルーイング社でしたが、ブームが下火になるにつれての、会社の不和が起こります。そこから楽天の三木谷さんと出会い、ネット販売によって立て直し、メールマガジンによって根強いファンを獲得します。そして社長の井出さん自身も様々な人との出会いによって、成長し、どん底の状態にあった会社を立てなおしていきます。
- 井出さんの哲学
私がこの本を読んで、一番感じたことは「自分の本当の姿・得意なことで勝負することが成功への道」であるということです。井出さんは自身を「知的な変わり者」であると考え、さまざまなやり方でヤッホーブルーイング社を盛り上げていきます。
特にそれが表れているのは、楽天市場での「ショップ・オブ・ザ・イヤー」のシーン。「よなよなエール」が「楽天市場でもっとも売れているビール」に選ばれ、授賞式に参加することになります。そこで、井出さんはこともあろうか仮装して授賞式にのぞみます。井出さんいわく、
ファンの方たちには笑ってほしかった。「やっぱりよなよなエールのスタッフはおもしろい」と思ってほしかった。…「やらかす」ことでネタが生まれれば、ネット上で僕らの店のことが話題になるかもしれません。
「ぷしゅ よなよなエールがお世話になります」著 井出直行
授賞式という堅い場面でも、意図的に、自分たちの持つ「楽しさ・面白さ」を出そうとすることによって、会社を盛り上げることに成功します。
また、井出さんが楽天大学でネット戦略について学んでいるシーンでも、井出さん自身がwebデザインをするよりも、商品の良さへの情熱、知識を生かした方が良いことに気付き、メールマガジンを始めます。
ビールのうんちくや醸造設備のことなど、井出さんにしか書けない内容によって、多くの根強いファンを獲得し、「よなよなビール」をさらに確固たる地位に押し上げていきます。
- チームの極意
いつも上手くいっていたわけではありません。ビールが売れず、雪の降りしきる中、ビールを直接販売したり、社内で協力する雰囲気がゼロで傍観者になる社員が多く、意見が合わずに辞めていく社員もいたりしたそうです。
そんなときに井出さんが大事にしたのは、社内での合意形成、そして、方向性の共有です。
井出さんは社員だけではなく、パートのおばちゃんたちにもしっかりとコミュニケーションをとり、自分の考え方を何度も、何度も、伝えます。反対意見を言いにくそうにしている社員がいたら、その社員に目を向けることも忘れません。このように表面的ではなく、深く合意形成を行います。
井出さん自身、社員に対して不満に思うこともあったようですが、今の不満の残る状態は、自分自身が「こんなものでいいだろう」と妥協した結果生まれている状態であると知り、あきらめることなく、徹底的に合意形成を行うとしたそうです。
また、井出さんが日本でのシェアを獲得したいと考えている中、「地元で売れていればいいじゃないか」と考える社員もいました。こんな状態で、うまくいくわけがないと思った井出さんは、チームビルディングによって、社員の目指すべき方向を統一しようとします。たくさんの不満がでながらも、これによって志を一緒にするチームになっていきます。
チームビルディングとは、「チームビルディングとは、個々人のスキルや能力・経験を最大限に発揮し、目標達成できるチームを作り上げていくための取り組み」だそうです。
参照: hrnote.jp/contents/b-contents-composition-teambuilding-0820/
③ 小学校教員としてどのように考えたか
たくさんのためになる話がありましたが、教員としてためになったと思うポイントは2つ。
① 自分が「こうありたい」という姿を明確にもち、信じぬくこと
② チームとしての方向性をはっきりとさせること です。
1つ目について、井出さんには自身が「知的な変わり者」であるというはっきりとした姿があります。楽天市場の授賞式で仮装をした時も、メールマガジンでファンを獲得した時も、その姿が根底にあります。
「どのような教員になりたいのか」、「子どもたちにどんな力を付けさせることができるのか」という自分の在りたい姿を明確に見つけ、それを愚直に信じぬくことが大切だということです。
そして、2つ目に、チームの方向性についてです。クラスにはさまざまな子どもがおり、それぞれが個性や自分なりの目標をもっています。今まで私は、子どもの個性を大事にして、子どもたちがそれぞれが決めた目標に向かえばよいという思いをもっていました。
もちろん、その考えも大事です。しかし、クラスとしてどの方向に進みたいかが、明確になっていないと、チームとしての成長はありません。
クラスという船で、同じ方向に向かって、出航する。その過程で、それぞれの子どもたちが、それぞれの必要な力を獲得していく。
マンガの「one-piece」でも同じですね。「ワンピース」という宝物を求めるという海賊団としての目的は同じですが、主人公のルフィは「海賊王に」剣士のゾロは「世界一の大剣豪に」など、個人の目的はバラバラですよね。
そんな考え方が望ましいのではないかと考えた、今日この頃です。
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